観光ガイド・添乗員向けの特別講座「バリアフリー研修」

 一般社団法人九州通訳・翻訳者・ガイド協会(会長:水谷みずほ、福岡市南区、略称「K-iTG」)が運営する「K-iTGアカデミー」は、2025年5月25日、福岡市において、観光ガイド・添乗員を対象とした特別講座「観光ガイドの為のバリアフリー研修」を開講します。

 コロナ禍が落ち着き、九州各地で観光客の来訪が増えています。最近の観光の特徴は、多様な観光客が訪れていること。国籍の多様化だけではなく、高齢者や障がい者が増えています。これに伴い、観光においては、誰もが気兼ねなく旅を楽しめるユニバーサルツーリズムの重要性が増しています。

 言語や文化の障壁がある外国人旅行者への対応として、例えば、JR九州や西鉄などでは、交通機関のアナウンスや掲示板の多言語化を進めていて、かなり整備されてきました。

 しかしながら、高齢者や障がい者などが気兼ねなく観光を楽しめる環境が整っているかと言えば、まだまだ未整備です。数年前から車椅子で生活している「K-iTG」の専務理事、花野博昭は「町は健常者のために最適化されているが、車椅子利用者には非常に不便であり、時に危険でもある」と言います。社会の高齢化や障がい者の社会参加を受けて、今後、より多くの高齢者や障がい者が観光旅行を楽しむようになり、観光ガイドが車椅子を利用する高齢者や障がい者を案内する機会も増えると予想されます。

 そこで、観光ガイドの育成向上を目的としている「K-iTGアカデミー」では、「K-iTG」専務理事の花野博昭が自ら講師となって、特別講座「観光ガイドの為のバリアフリー研修」を開講します。

 この特別講座では、障がい者や高齢者が安心して観光できるように、最新の情報を基に必要なノウハウや知識・情報を取得することができます。また、花野講師自らが車椅子を利用しながら、車椅子利用者のニーズに対応する方法を伝授します。受講者が車椅子を押す体験をして、車椅子の動きの特徴などを理解します。実際の現場を移動しながら、バスやタクシーの利用の仕方、導線確認の方法、障がい者や高齢者が安全に旅を楽しむことをサポートする方法を学びます。

  • 受講資格:ユニバーサルツーリズムに関心がある方、日本語ガイド・多言語ガイド第一回講義開催日:2024年5月25日(土)10時~17
  • 集合場所:JR九州博多駅筑紫口。福岡市内及び福岡空港を公共交通機関、大型貸切バス等で移動しながら実地研修を実施(現地での車椅子を使用した体験を含みます)
  • 主催:一般社団法人 九州通訳・翻訳者・ガイド協会
  • 講師:花野博昭(ユニバーサルツーリズム講師・危機管理講師)「K-iTG」専務理事・創立メンバー

本件のお問い合わせは下記にご連絡ください。
K-iTGアカデミー事務局(一般社団法人 九州通訳・翻訳者・ガイド協会内)
担当:龍里・嶋田/電話:092-710-1150/Email: academy@k-itg.or.jp
住所:〒815-0037 福岡市南区玉川町13-28 鶴田ビル4F HP:https://k-itg.or.jp/